2023年10月18日、明治天皇が御巡幸で立ち寄られた老舗料亭「竹平楼」、白洲正子の「かくれ里・石の寺」で知られ、聖徳太子が説法されたと伝えられる「教林坊」、そして、近江商人 松居久右衛門の旧邸宅の「教林坊別院・マーチャントミュージアム」にて、初めての勉強研修会を開催しました。

まず、愛知川町の料亭の竹平楼(国登録有形文化財)を訪問し、勉強研修会がスタートしました。明治11年、明治天皇の北陸東山道ご巡幸の際、立ち寄られ、ご休息された玉座について、竹平楼の女将が説明してくださいました。
その後、ひょうたん弁当を参加者でいただき、食後、自己紹介、総勢19名が参加しました。

竹平楼を出て、次は東近江市五個荘竜田町にある、教林坊別院マーチャントミュージアムです。こちらは、近江商人 松居九右衛門の旧邸で、空き家になり荒廃していたところを取得され、修復されて国登録有形文化財にされました。登録名称は、松樹館といいます。廣部ご住職にご案内いただき、修理の経過を伺い、一同、そのすごさや巧みさに圧倒されました。

続けて、近江八幡市安土の石寺にある教林坊に伺いました。紅葉の見ごろ前ですが、緑に包まれた小堀遠州作庭の庭園も素晴らしく、別院同様、ご住職自らの手による維持管理や、期間限定での拝観公開など、積極的な活用の話しを感慨深く伺いました。
参加者は有意義なひとときを共有でき、おのおのの課題について顧みることができたと思います。