大津市の琵琶湖岸近くに所在する清水家住宅は、棟木の墨書等から大正15年に長屋住宅を改造して現在の姿になったことが分かります。正面玄関を挟んで左手に勝手口と土間を、右手には座敷を並べ、座敷に縁を廻して周囲にガラス戸が設けられ、二階は各部屋を雁行させて配し、変化のある外観の住宅です。座敷は琵琶湖側を向き、現在の琵琶湖側の敷地境界の石垣は、かつては琵琶湖岸であったとも伝わり、座敷から琵琶湖を臨むことができたものと想像されます。各室の座敷飾りや透かし彫り欄間も洗練されており、大正末期の上質な大津の住宅建築として貴重です。
○彌（わび）という屋号で、カフェ＆ギャラリー、民泊として活用されています。

○彌（わび）instagram

登録内容

登録対象主屋
年代主屋：大正15年(1926)
構造及び
形式		主屋：木造2階建、瓦葺
建築面積主屋：90㎡
登録の基準1